〜天子の欅(福島県猪苗代町本町)からイメージして〜
2010.6.13
(162cm×130cm)
一昨年から描こうと思っていた「天子の欅」日本画にしました。
この欅の樹は、根元に小さな観音様のようなものが祀られており、最初はお地蔵さんかと思いきや
天子様つまりキリスト像だとのことでした。
江戸時代、キリスト教徒とわからないようにこのような形に作られたのではないかと思いますが。
会津とキリスト教の関係は古くからあったようです。
作品について言えば、
若い時には、日本画の情緒的な描き方や保守的な気風に反発も合ったので、なるべく絵画を即物的にとらえ描こうとしていましたが、
自分自身が年齢を重ねるに従い、モチーフ(対象)にまつわる「物語り」に心惹かれるようになってきました。
まだすべての作品がそうなってるわけではありませんが、この作品は特にそういう面を強く出して描きました。
(2010.6.8)
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以下、部分になります。「天子のけやき」と呼ばれているだけに、観音様ではなく、天子様のようです。 |
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八重咲きの水仙が咲いていました。 |
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樹の内部はほとんど空洞化し周りに少しだけ樹皮が見えます。 |
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小さな祠もあって、キリスト教の神様と樹の神様と並存しているところがおもしろい。 |
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