大欅図(梅岩寺の大欅)
2008.6.7
194cm×182cm
梅岩寺のスケッチをしてから4ヶ月
やっと、完成しました
昨年の椿を描いた時に、
幹のどーんとした存在感が表現できていないとの指摘を
日展の岩倉先生からいただき、それがずーっと頭の隅にひっかかっていました。
で、今回は幹の存在感だけをテーマにして描いてみました。
その辺がうまくできたかどうか。
でも、やることはやったというか、
この作品に関しては、これ以上はできないかなあと今は思うので
後悔はとりあえずありません。
ちなみに星野真吾賞展に入選。
星野真吾賞展は日本画の革新をめざした星野真吾に 「この展覧会は、終生日本画の可能性を探究し、
戦後の日本画壇に大きな足跡を残した孤高の日本画家・星野眞吾(1923〜1997)が、
「後進の支援と育成」を願って郷土・豊橋へ私財を寄附したことに端を発した(豊橋市美術博物館ホームページより)」展覧会ということですので、
革新的な日本画を念頭においた展覧会だと言えます。
その展覧会にまああえて、水墨画的でかつ表装も軸装で出品することにしました。
日本の革新は抽象画やコンセプチュアルにあるのではなく
雪舟や北宋の水墨画をルーツとして可能性を探ることと私自身は考えていますので
この作品がどこまで通用するか、確かめてみたかったのです。
残念ながら、入賞とはなりませんでしたが、
これはこれなりに評価していただいたのかなあと感じています。
当初は200号のサイズで描きはじめたのを
無理矢理、この展覧会に合わせて120号程度に切り詰めました。
その辺の、構図の失敗が全体の弱さになってしまったのではと反省点もあります。
でも、描き終えて、これはこれで限界だったなと自身で思いますので、その意味では満足です。
もし、豊橋にお出かけの祭には御覧ください。展覧会は以下の通り開催されます。
第4回トリエンナーレ豊橋
星野眞吾賞展 〜明日の日本画を求めて〜
8/20[水]〜9/15[月]
豊橋出身の日本画家・星野眞吾氏(1923〜1997)からの寄附を発端に開設し、
創造的な制作活動を行う新進作家の発掘と顕彰を目的として3年に一度開催する日本画の全国公募展。
豊橋市美術博物館[展示室=1階1〜3室]観覧無料