一昨年、愛媛県の実家から東京に帰るさいに、途中、大三島におりて、大山祇神社の「生樹の御門」を訪ねました。
大山祇神社には有名な楠が何本かあって、特に境内中央にある「乎千命御手植の楠」も勇壮な姿をしていていいのですが、こちらの方は
生きたままの楠の樹の根っこの部分にぽっかりと穴が開き、その下に階段が作られていて、生きたままの樹の門になっている珍しい楠なのです。
訪れたのが真夏の昼間で、たぶんこの日も40度近くあったのではないかと思いますが、
門をくぐると、中宮寺という小さなお寺さんがあって、真夏の暑さと蝉の泣き声と雑草がゆらゆらと揺れていて、一瞬、時間の感覚を失うようなような。
それが、かえってこの樹にまつわる物語をかき立てられるような気がしました。
門の前に描いた地蔵様のような羅漢像は本当は丸い石の碑でした。
やタカサゴユリの花、バケツなどはこの島で出会ったものたちを描き込みました。
そういう日常的な情景がなんとなく、この樹の持っている日常と非日常性のようなものを喚起してくれたような気がします。
合掌。
(2013.10.24)
(日本画家伊東正次の襖絵)
展覧会を観る |
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以下部分(ディティール)です。 |
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以下製作途中です。 |
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パネル作り |
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蝶を描き込んでいるところです。 |
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完成まぎわまでこの状態で描きます。 |
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