(日本画家伊東正次の襖絵)
たまたま出会った伊藤髟耳と3人の後輩が、3年間ずつ展示をしてきたこの会は1989年に始まりました。
昨年5組目を区切りに終了しましたが、本年は今までのメンバーを集めての最後の展示をいたします。
最後の展覧会、15人全員は無理でしたが、一人でも多く絵の持つ役目を知り、
絵の力を大事にする人が増えていってもらいたいと思っています。
伊藤髟耳
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たまたま展は1989年第一回が開催され、その後15年間続いて来ました。
3年に一度メンバーを総とっかえし、全部で5回5組、総勢15名が関わりました。
その間、伊藤先生は全部のメンバーと展示を行ってきました。
この会の一番の特徴は、メンバーの人選に伊藤先生が関わらないという点です。
1回のメンバーが2回目のメンバーを。2回目のメンバーが3回目のメンバーを選んで、
順に送られて来た結果が、この15名になったというわけです。
その意味で、たまたま展なのです。これは考えてみたら凄いことです。でたとこ勝負でやってしまおうというギャンブル展。
さすがの伊藤先生も15年が終わってほっとしていることでしょう。こんな有象無象、出来の悪い若者を相手にして、本当にお疲れ様でした。
( 中にはできのいい若者もいらしたかと思いますので、「一部の」ということにしておきます。 )
そんな一部の出来の悪いメンバーや、出来のいいメンバーが、自分達なりに刺激をしあい、互いに学びあいながら、成長して来ました。
当初から15年という計画だったそうで、これで今回の総集編を持って終了となりました。
とは言いながら、せっかくの出合いを生かして、今後「たまたま展その後」などというような展覧会を開催できればと考えている向きもありますので、
また、どこかで、「たまたま」のついたような展覧会がありましたら、お出かけください。
お目にかかれることを楽しみにしております。
それまで、しばしのお別れを。ありがとうございました。
(コメント伊東)
(日本画家伊東正次の襖絵)