227cm×162cm(P150号)
2008年10月15日
原の閑貞桜を観た時に最初に感じたのは、「枯れ木に花を咲かせましょう。」
地元の人の話では、ここ数年は花を咲かせないで、樹勢を回復することにしているとのことでした。
「ならば、せめて絵の上では、満開の花にしてさしあげましょう。」と思ったのです。
満開の花にはなりましたが、その思いが先に立ってしまい、結果的に絵として十分に花と樹の生命を表現できたかというとまた別だなと思います。
なかなか難しいところです。やはり対象に惹かれながらなおかつ対象を突き放す。そういうことが絵を作るということなんだなと改めて感じました。
できてしまえばそれはそれ。いつものことですが、やることはやったという思いで、これは完結です。
ちなみにこの作品は富嶽ビエンナーレに出品されました。
また、この作品は襖絵の一部として描かれました。襖絵のイメージ図はこちらからご覧ください。