伊東正次日本画展
華麗なる花の世界展 第1回展

日本画作品

11月1日から7日まで渋谷東急東横店で開催されました「伊東正次展」無事終了いたしました。

展覧会期中、たくさんの皆様に御来場いただき、誠にありがとうございました。
僕にとって始めての小品の個展ということで、まだまだ、発展途上ではありましたが、
たくさんの皆様より暖かい励ましの言葉をいただきましたことを、篤くお礼申し上げます。

正直、展覧会が決まってから、3ヶ月ということもあって、、納得いくものができなかったらと不安もありましたが、
よくも悪くも、ベストは尽し、出し切ったつもりでおります。

また、次、同様の展覧会があるときには、さらに、パワーアップした作品を展示するつもりでいますので、また、お会いできることを祈っています。
ありがとうございました。
作品一部御覧になりたい方はこちらへどうぞ。


(2001.11)
 

(日本画家伊東正次の襖絵)

牡丹
百合
月下美人
展覧会期中、だいぶ聞かれたが、「この花は、3時間くらいしか咲いていないのに、
良くスケッチ出来ましたね」との事。
正直言うと、この花は、イメージに基づいて描いたのもで、
元になったのは、孔雀サボテン。
いろいろな、歌や絵にも描かれているが、
僕自身の月下美人についてのイメージを描いたもの。
F6
F6
椿

SM

F3
カトレア
蘭の中で、デドロビウムの花言葉は「わがままな美人」。
カトレアは「優雅な女性」「魔力」確かに、妖気を孕んでいて近寄りがたい雰囲気を持っている。
僕が神代植物公園で見たとき、温室の中で、ひときわ目立っていた。近付くと食べられそうだった。
しばらく眺めていると、女性恐怖症の心境ってこんな感じかな。と、妙に納得してしまいそうだ。 
F6
F4

 早起きして蓮畑に着く。大勢のカメラマン達も、すでに集まっている。用意してスケッチに取りかかる。
太陽が昇ってくる頃、カメラマン達は一斉に引き上げ、それまでの喧噪が嘘のように消え、あたりは静けさに包まれる。
花たちがその姿を隠してしまうまでが勝負。せっせとスケッチに励む。10時頃になると、多くの蓮たちが、花弁を固く閉じてしまう。
まだ、閉じていない花を探してスケッチをする。ふと気がつくと、昼が近づいているというのに、閉じる気配がない。
その瞬間、理解した。彼等は、明日、もう一度花を咲かせることがないということを。
P8
F8

夏ミカン
田舎から送ってきた段ボールを開けると、夏ミカンが数個入っていた。
早速一ついただく。みかんの香りが部屋に広がる。

SM

朝顔
朝顔を描こうと起きたときにはいつもしぼんでいた。
寝坊の宿命である。
やっと、早起きして観ることができた。

F3
チューリップ
「咲いた咲いたチューリップの花が
並んだ並んだ赤白黄色 どの花見てもきれいだな。」
子供の頃、花と言えばなんと言っても、チューリップだった。赤、白、黄色。
子供が絵を描くときに使う色そのものだ。歳を重ねるにしたがって、桜や牡丹、百合、秋草などに趣向が変化してくる。
そこに、大人としてのなんらか、感情移入すべきものがあるからだろう。
 でも、今でもチューリップの花が好きだ。絵を描く行為は、思っているよりも不自由なものである。
大人として絵に向かうときに様々な思惑が働いてしまうからだ。
そんなときに、チューリップを描くと、何か心が軽くなって自由になってゆくような気がする。
 花の命も流れる時間に逆らうことはできない。その重みにたえきれず、いつしか、地面にこぼれ落ちる。
もし、時の流れや重力から解放され、永遠に花を咲かせることができれば。
どこか、絵を描く行為は、自由と繋がっているのだろう。
F10
SM

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