3月18日ついにアメリカによる、イラクへの攻撃が現実のものとなってしまいました。
この戦争は何のための戦争か。そして、この戦争が世界に何をもたらすか。
イラクへ自由をもたらす戦争だといいながら、アメリカはこれまで、イランイラク戦争の時は敵の敵は味方という論理でフセインの政権を助け、
湾岸戦争の時は、反政府組織を見捨てて、結果的にフセイン政権を守り、そして今度はイラクの国民を助けるのだという。
そんな、大義名分がいかにばかばかしい欺瞞に満ちているか、ほとんどの人が知っています。御都合主義の攻撃に大儀などありません。
ましてや、この戦争によって傷付くのは普通に生活している女性子供を含む国民です。
前回の湾岸戦争の時に傷付いたのは一般の人々でした。あの戦争でフセインは何も傷付かなかった。それが現実です。
貴方の上に爆弾が落ちてくること、想像してみて下さい。
一部の脅威を取り除くために、暴力でそれを押さえようとする、そのことが、今後の世界に何をもたらすかを、考えるべきだと思います。
人の盾としてイラクに入っていた秋貞さんの言葉を借りたいと思います。
「アメリカとイラクの問題なのではなく、イスラエルとパレスチナの問題なのではなく、
地球を覆おうとしている巨大な暴力に、私達ひとりひとりが立ち向かうことができるかどうか、
人間らしく生きられるかどうかということが、今、問われているのだと感じます。」
ピース。
今回のイラクに対する攻撃の不当性は以下のサイトから
正当性なき米国のイラク攻撃への日本政府の実質的支持の撤回要請について
ピースウォークの詳細については以下のサイトからお入りください。
WORLD PEACE NOW もう戦争はいらない〜わたしたちはイラク攻撃に反対します〜
家を出たらピースウォーク。電車にのるところから、ピースウォークは始まります。が、結構目立ちます。歳が歳なのであまり恥ずかしいとかはないですが、反対の考えの方もいるわけで、終始緊張していました。 |
こんな具合で地下鉄の構内もピースウォーク。 |
これも、そうです。 |
ついたら、もうどんどんパレードは出発していました。用意してあった80枚のプラカードを出発地点で歩き始めた人に配りましたが、あっという間に、(ものの5分か10分くらい)でなくなってしまいました。ありがとうございました。後は、自分達の出発です。 |
前回はよりたくさんの人に見てもらうために、ポンチョタイプ、ゼッケンタイプをたくさん用意して配ったのですが、今回は、それと同時に、大きなプラカードでマスコミ受けも狙いました。常々、僕は戦争反対のプラカードに疑問を感じていました。それは、ブッシュの顔に大きなどくろが描いてあったり、戦争反対の文字であったり、象徴的なのは、国旗を燃やすという、いわゆる否定する手法です。それらは、それらとして、対アメリカ、対加害者には有効ですが、客観的に傍観している人たちにとっては、あまり、有効とは言えません。戦争反対が前提になっているからです。今必要なのは、傍観している人たちに、どれだけの、説得力を持ち得るかではないでしょうか。その意味で、反対を通すのではなく、この事実を視覚を通してより分かりやすく伝えることが重要ではないかと思っています。「この戦争で何が得られ、何が損なわれるのか。」ひとり一人が考える必要があると思います。その意味で、この写真が、そのきっかけになってくれればと思っています。また、そうなるだけの力を持った写真であると信じています。 |
ちょうどすぐ後ろで、イラク風の音楽を演奏している集団があって、それが今回のパレードを楽しく陽気なものにしていたと思います。音楽の力は偉大だ。 |
もちろん、彼もこの演出に一役買っています。 |
銀座コースは3キロほど。前回より前がつっかえて、立ち止まることが多く、 |
途中まで、隊列のほぼまん中あたりを歩いていたのですが、数寄屋橋の交差点の所で我々の前で区切られたため、我々が先頭になりました。そのことで、この写真がより大きくクローズアップされることになりました。こういうのって、運も大きいですよね。この日だけで、たぶん、この写真が1万人の人の目にはふれたでしょう。そのことだけでも、このパレードに参加したことの意味はあったと思います。 |