黒藤川の岩スケッチ

このスケッチは10日間くらいで仕上がったと思います。
対談にも収録されていますが、なんせ、この岩の場所に行き着くまでにまる1日かかって、
スケッチのための荷物を運ぶのにやはり半日スケッチを始めるまでに２日間費やしてしまいました。
雨が降れば、増水して、危険で丸一日、スケッチできなかったり、辿り着くための道作りで蜂に刺されたり、そんなこんなで、
実際にスケッチをしたのは1週間くらいです。このスケッチの翌年、また、この岩にトライしました。
そのときは、別ルートを開発し、その道を辿れば、車から１５分あればアクセスできるという優れルートを見つけましたが、
これには、落とし穴があり、なんと、すたすたと、歩いていた足下に、まむしが。立ち止まって確認できただけでも四尾。
しかし、まむしの撃退法は、触らぬ神にたたりなしです。そっと抜け出し、事なきを得ましたが、
もう一つの落とし穴は、なんと、岩場のそばには、絶好の漁場が。浅瀬に川魚を追い込み、素手で３匹も捕まえてしまった。
ついつい、そちらに夢中になり、スケッチが。まあいいか、と思ったが運のツキで、そのときに描いたスケッチは、
未だに未完で次、田舎に帰ったときにはなんとか仕上げよう。と思っています。完成作品はこちらです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日本画家伊東正次の襖絵）

1997年 75cm×108cm

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