世田谷美術館での日本画科の卒業展で三輪さんの作品を見ました。
人体を表現され、まだ整理が出来てる画面ではなかったかもしれませんが、何か魅力を感じました。
多くの色を使いながら画面ににごりを感じないのが不思議でした。
日展、京都で活躍されている三輪良平先生の二男とわかり、ゆくゆくは日展で活躍
されるのだろうと思って、その点をたずねてみると、その気はないとの事、ひととき
でもそう思って自分の力をためそうと思っているようすに大きな力を持っている人と思いました。
その後、お父さんである三輪良平先生にお会いする機会があり、やはり、日展で活躍してもらいたい気持ちが伝わって来ました。
別れて十数年になりますが今でも無所属として制作されているようです。
京都、鉄斎堂ギャラリーでの個展、グループ展等で発表されているのを見、
画面も整理され、みやすい作品になられていると思っています。
これから一歩一歩、ここで、とどまらず、深めていって一人の個性ある作家になって欲しいと思っています。
二〇〇四年七月
伊藤 髟耳
![]() |
抽象的なフォルムと素材の美しさで透明感のある画面を造り出しています。(コメント伊東) |