無口で堅物という感じで
澄み切った空、山野も木々もすみきった風景が思うぞんぶん描ける作家になるのでは、と思っています。
仕事もしながら、絵を描き続ける事のむずかしさを思わせました。
絵を描く人間にとってみんな同じ悩みを持っていると思います。
ともに解決のため努力してゆきたいと思っています。
こつこつと絵を描く事から、絵を描くことの大きな意味を見つけながら、自然の持
つ形の美しさに近づいてもらいたいと思っています。
三年目に人物をテーマにしましたが、何回かお会いした、不自由なからだになられたお父さんを描いています。
気持ちの通ったものを感じる作家になりそうな予感を・・・
この作品に対して、胸の熱くなる気持ちは今でも忘れる事が出来ません。
時間がかかっても、こつこつと一生をかけて描き続けていってもらえないものかと思っています。
二〇〇四年七月
伊藤 髟耳
|
私の友人が彼の小品を観て「そうそう、山の上では雲ってこんな感じなんだよ。」 |