多摩美はこのころ院展とはあまり縁がなく、等々力さんの次に森田曠平先生に指導を受けた仲間です。
私は一度だけ多摩美に行きみなさんの作品の講評をした事があります。
にらみつけるような目、面構えは忘れる事が出来ません。
まさか縁が出来るとは・・・(実は目が悪くそのような形相となったようです。)
多摩美の先生方より、オートバイばかり描いていてやめさせたいのだがといわれま
したが、描きたいという思いがあるのだったら徹底的に深め、
あきるようだったら題材をやめるしかないといった事を思い出します。
陰影を表現するのが日本画として良いのかわかりませんが中途半端な表現だと人を説得する表示が出来ないと思っています。
そこを良く観察し追及してはと話した事があります。
画面には黄土系の色が画面に広がっていました。
もう四〇代入って、深み厚みのある作品が出来るようのぞんでいます。
岡崎の中学の美術の教師は忙しく制作は無理かもしれないと思っていました。
二〇〇四年七月
伊藤 髟耳
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一貫してバイクを描き続けているそうです。伊藤先生のコメント通り、徹底して描くこと。というのは同感です。 |