少年のような好奇心を持ちながら動いている作家だと思っています。
水の中でゆれ動く泳ぐ人物をテーマにした作品が続いています。
イメージによる人物表現から、おとうさん、おかあさんの顔を描いた事から説得力、深みが出ると思います。
いつの間にか、親子ほどの年齢差のメンバーになり、感覚のずれを感じなくてはならないのだろうと思っています。
今は不思議と感じていないので、この時が潮時かもしれません。
本物だったら、潮時などないのですが・・・
すみきった色彩が気持ちよく、人々のからだに入ってゆくのでしょう。
めずらしく線を美しく生かされる絵を描ける作家なのでしょう。
創画会展にも出品しています。
安全な足がためをしながら創作を続ける若者なのだろうなと思っています。
二〇〇四年七月
伊藤 髟耳
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今回、小品の写真がないのが残念なのですが、男の子のトルソーがありました。 |