山神様の大松

こんな雪の中、のこのこと東京くんだりから来てみて、さすがにすごいの一言。

山の中腹ほどのところに、他の木々を見おろすように、突き出している。

高さだけではなく、その太さにも驚く。

松の木は、僕が思うに、2つのタイプがあって、一つは、盆栽型、

そして、一方は、野生型、こちらは、野生型の典型である。

盆栽型の黒松も趣があるが、この松はいじけたところがみじんもなく、

孤高という言葉がぴったりの姿は敬服に値する。

樹の回りは、一応歩けるように整備されているのだが、

裏側に回ると、足場があってないような傾斜地になっている。

足を滑らせないように気をつけながらぐるりと一周する。頭の上から、

風にあおられた雪が、ザーという音と共に落ちてくる。

もちろんこんな日にここを訪れる人の姿は、皆無だったが、

こんなところだからこそ、残っているのかなーと言う感慨も深い。

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