確かにすばらしいフジである。樹齢1200年。根回り9メートル。藤棚は東西34メートル。南北17メートル。
花の長さは、九尺。どれをとっても、超一流。おまけに、国の天然記念物ともなれば、文句のつけようがない。
が、しかしだ。あまのじゃくの僕は、もう一つ納得しない。
すばらしいに決まっている。でも、僕が描きたいそれではない。
余りにも、優等生すぎて、しっくりこないのだ。動物園の中で、飼われている百獣の王のライオンのようである。
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