広福寺の松 スケッチ風景

 寺南側から見た松、幹回り3メートル以上もあります。この下が道路なのですが、その上に枝が覆いかぶさっていました。戦時中は田んぼで、そこに松葉が落ちるということで、枝をきらされたそうです。戦後、道のこちら側に家が立ってきたために、松の枝がこちらの家にかからないように、その土地を購入したそうです。現在は、松の枝は、寺の駐車場の上に伸びています。

スケッチ風景奥に見えるのは本堂と閻魔様.寺のあちこちに仏像が安置されていて、それぞれ、まだ新しい仏像ですが、100年後200年後には苔むしているかもしれないと、住職は語っておられました。新しければ新しい程優れているという今の価値観とはっきり違う考え方が、ここでは、生き続けていることに、ほっと安心するような気がしました。

かなり下から見上げたので首が疲れました。

作品とともに。描きはじめたころは、1月中旬。寒くてふるえていましたが、スケッチが終わった3月初旬、すっかり春でした。