金井沢のアカマツ

群馬県利根郡片品村
(2003年8月10日)

自治体が指定した天然記念物をほぼ取り上げてある資料を片手に、松の樹を見て回ると、多くの松が消えてなくなっています。
そんな中、根回り4.7メートルは県内でも有数の太さではないかと思います。最近5メートル近くある松の樹はあまりお目にかかれません。
特にこの樹は山中にあって、素人目には元気でのびのびと枝を広げているように見えました。
この日は日本を縦断した台風がちょうど関東にやって来た日で、朝から断続的に雨が降ったり病んだりしていました。
こんな山の中にある樹は大概自力で見つけだすことは困難です。平日ならば、役場で聞くことができますが、
休日は聞きようがないので、(観光案内所では一応資料はくれますが、樹そのものの事は知らないので、)結局決め手は、現地の人に頼るしかありません。
この日も近くまでいったものの、後はどうしようもなく、たまたま、外で作業をしていた住職さんに聞きました。
「金井沢の松っていうのがあるんですけど、わかりますか?」
怪訝そうな顔で、でも、細かく行かたを教えてくれました。
「2.5キロくらいいったところで、下り坂になるからその先登ったところがやや緩やかな左カーブになっていて、その左側に見上げるとあるから。」
教えてくれた通りぴったりのところにありました。だいたい、樹の事なんか興味のない人が多くて、すぐそばで聞いても知らない人が以外に多いものですが、
この住職さん本当にぴったり。「金井沢の松っていうのがあるんですけど」なんて、失礼な聞き方をしてしまいました。
こんな嵐の日にやって来て、そんな口の聞き方では、怪訝な顔をされるのも道理。でも、樹にあえたから、ひとまずは良かったことにしよう。

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決して美しいな樹形ではありませんが、独特で結構いいです。

人里は慣れたところにある樹は、監理が行き届いているかが心配です。

あえて良かった。

3本あるように見えますが、下でくっついています。

こういう看板が茂みの中に隠れているのを見ると、なんか心配になります。
ここだけではなくて往々にしてそうですが。