I AM I 

   1994年4月4日〜9日
ギャラリー21葉+アネックスにて

 この頃は大学を出て5.6年たった頃で、日本画への興味が急速に薄れ、立体での表現に向かっていました。伝統的な日本画の世界の閉鎖性や、社会へ背を向けて花鳥を描いていいのかという問題意識から、このような表現になったことと思います。


 2006年現在、もう一度、このような表現を行うつもりはありませんが、振り返って、この展覧会と、その前の「OLD MEDIA NEW MEDIA展」がなければ、今の表現もだいぶ変わっていたように思います。作品の内容はともかく、すくなくとも、日本画の表現を外から客観的に観ることが出来たことと、今でも、作品の現代生や社会性についての問題が僕の作品の中で解決されたとはいえませんが、この方法論では違うと気がついたという点で、今でも、僕の中で、大きな位置を占めています。もしかしたら、一種の通過儀礼だったかもしれません。一回やって失敗しないとわからないというところは、今でも変わらないかも・・・。


 

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「名誉ある死」。
自分自身の型を石膏でとって、FRPで作りました。
55年前に生まれていたとしたら、それは僕自身の死だったかもしれません。

「どうしてたの?性の処理は」
これも僕の型取りです。

会場

会場は外から良く見える場所で、開放的なスペースでした。