円通寺の松

訪ねたのはちょうど正午を迎える頃
蝉の声がしんしんと響き、何処からともなく波の音が聞こえてくる。
バイクと松葉を燃している掃除のおばさんたちがいなければ、
いつの時代かもわからない浮き世離れした時間と空間。
とてつもなくでかい、枝をいっぱいに伸ばした松がいる。
小一時間木陰にたたずんでいると現実に戻れなくなるような気がした。
老樹の気に取り込まれていたのだろうか。

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