岩を観ていると、その一つ一つのすじに、それらが形成される気の遠くなるような時間が凝縮されていることに思い至る。また、それと同時にその岩が削れてゆく時間の経過にもやはり同様の感慨を覚える。岩の前に座っていると時間が止まるようだ。「石の上にも3年」待てない僕はつい陽気に誘われて魚取りにふらふらと。石の上に3年座ることなど、至難の技である。
180cm×810cm 1995年