たまたま3+1日本画展2002

会期;平成14年7月11日(木)〜7月17日(水)最終日は5時30分終了
会場;銀座松坂屋 別館4階画廊

出品作家;伊藤髟耳、江口暢弥、清水智和、林克彦

 展覧会を御紹介いたします。この展覧会は院展同人の伊藤髟耳さんが、多摩美術大学卒業の若手の作家と、お互い触発しあって、頑張ってゆこうという目的で、14年前に始められました。その後、14年間の間に、伊藤さんを除くメンバーは3年周期で入れ代わり、今のメンバーは5周目、最後のメンバーになります。(僕も第3回目のメンバーとして出品いたしましたそのときの様子はこちらから1回展、2回展3回展)。この展覧会の一番ユニークな点は、メンバーの人選を伊藤さんが行っていない点です。メンバーが次のメンバーを紹介する形で引き継がれてきました。その意味でも、たまたまであった4人の展覧会という意味で「たまたま」展ということだそうです。

 そんないきさつの展覧会ですが、今のメンバーを一言で形容するならば、癒し系グループです。みなさん、ぼーっとした感じの人たちで、いわゆる、闘争心とか、嫉妬心とか、がんばるとか、という言葉が、似合わなさそうな人たちです。絵のほうも、同様ぽわーん系の絵です。その、肩の力が抜けた感じが、会場から、ぽわぽわと伝わってくる展覧会になっています。ついでに言えば、回りのメンバーによって、伊藤さんの絵もずいぶん違って見えてきます。今回のメンバーが、来た人にぽわーん光線を浴びせ、そのポわーん光線を浴びたお客はみんなぽわーんと見えてしまい、伊藤さんの絵もぽわーんとなってしまいます。ふーん。ということで、今回の展覧会は、名付けて、「ぽわーん系、ようこそ温泉天国へ」展といたしましょう。会場に並んでたっているメンバーの方達は、番台さんです。会場に座っている伊藤さんは、さながら、銭湯の主といった感じでしょうか。で、客が来ると、「今日も一日暑かったねー。」などといいながら、伊藤さんの話に耳を傾けながら、ついつい、湯舟でうとうと。うん、うん、そんな感じでしたよ。僕は4時間も入っていたので、最後は、ぼーっとしてしまいました。でも、「お湯はまだぬるくても良かったかな−。」と、勝手な紹介をしていますが、いずれ、観ながら、くつろげることは、請け合いますので、是非、銀座まで足を運び、アート温泉につかって下さい。

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会場は銀座松坂屋別館。空間的にもゆとりがあります。

清水智和さん作品。読書をしている女の人っていいですよね。フラゴナールにもありますよね。

林克彦の作品。どこを泳いでいるのでしょうか。

江口暢弥の作品、肩のような。山のような。

伊藤髟耳さんの作品、御家族。奥さんがいて、子供さんがいて。

これも、ぽわーん系に見えてしまいます?

この作品が一番好きでした。

伊藤「はい、この指と指の間のマッチ棒が消えました。なんと、マッチ棒はあそこです」と、いうのは冗談です。

これが、今回のメンバー全員です。いいですね。このたたずまい。