眠る子2

(草馬3歳)

先日、知人と話をしている時に、子供の教育の話になりました。
彼が、子供に絶対してはいけないこととして、
「人を傷つけること、そして、自分を傷つけること。それだけは絶対ダメだと。育ててきた。」と、言っていました。

僕自身まだ、これといった子育て論はありませんが、強いていえば、「自分で自分の道を選び取らせること。」かなと思います。
その意味で、毎日、生活の中で、自分がどうしたいのか、できるだけ選ばせるようにしています。
「今、何をして遊びたいのか。何を食べたいのか。何が欲しいのか。何をしたいのか。」
その変わり、自分が選択したものに関しては、そのことに、責任を持たせるようにしたいと思っています。
「アイスを食べたい。」といって、食べている途中に、「やっぱジュースが良かった。」というのは、絶対だめ。

その分、自分も、選んで今ここにいる自分、を後悔しないように、生活してゆきたいと思っています。
「今日スケッチ行こうかな。ー」と思いながら、家で洗濯物を干しながら、大リーグ中継観ている時など、
「こんなことしていていいのかなー。」ふと、思ったりします。
でも、それは、それで自分が選んだんだから、後悔しないよう一日過ごそうと思います。

今、こうやって、文章を書いているこの時も、一秒一秒、自分の最後に向かって近づいています。

「死というものは、なしくずしにヒトに訪れるものではなく、死が訪れた最後の時のいつかの瞬間を、ヒトは決断し、選び取るのです。だから、
生きているあいだに、あなたが死ぬときのために決断力をやしなっておきなさい。」

藤原新也「メメントモリ」より

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