神明社といっても、社殿はすでになく、その跡地が緑地のようになっているだけだ。
そして、すぐわきを多摩都市モノレールとその下を、片側2車線の幹線道路がはしる住宅地の中に立っている。
多摩都市モノレールのおかげか、車道のおかげか、下から3本の大きな幹が切り取られ、痛々しい。
スケッチ中一番つらかったのは、騒音と排気ガスである。
騒音は普通の車はともかく、いわゆる、改造した車やバイクが、数分置きに爆音を残して去ってゆく。
その度に、排気ガスの煙りと臭いが、しばらく残る。
一日目は、そのまま我慢したが、さすがに2日目からはマスクをして描く。
その時、耳栓は考えなかったが、それもしとけば良かった。
目の前のイチョウの樹は一日、二日ではない。それが、毎日、これから、いつまで続くのか。気の毒だ。
90cm×120cm